自分で出来るメンテナンスの話
初心者さま向けメンテナンス
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ベアリングの玉当たりとはっ!
初心者様におきましては メンテナンスでまず難解なのは
ベアリングの玉当たりでございます。
バイクには ヘッドパーツ BB ハブ ペダル
などにベアリングが使用されていまして
その 適正な玉当たり調整はバイクをスムーズに動かすのに不可欠です。
前出のメンテ話【ハンドルの高さを変えてみたい!】では サクッと書きましたが
今回は ベアリングな アップといたします!
←図A クリックで拡大
さて! 皆様 まず頭の中で
ドンブリが二個 重なっているのを想像します。
この 二個を回転させるとどうなるでしょう?
当然 ゴリゴリとした 感触の回転ですよね。
この 二個のドンブリの 中間に
パチンコ玉を10個入れてみたと想像してください
←図B クリックで拡大
パチンコ玉の おかげで 二個のドンブリは
図Aの時より滑らかに回転しますよね
で‥‥その場合に ドンブリ同士を圧縮し
同時に横方向からも力がかかったとします
強すぎる圧縮ならば 横の力には強いですが 回転の感触はゴリゴリです。
弱い圧縮ならば 回転の感触はスルスルとスムーズですが
横の力が掛かるとドンブリはガタガタしますよね。
もし この両者の中間で 丁度良い圧縮なら 回転もスムーズで
横からの力にもシッカリとドンブリを保持出来るポイントがあるハズです。
この ドンブリ圧縮と回転感触 そしてドンブリ同士の位置保持力のバランスが
玉当たり調整であります。
強過ぎても 弱過ぎても 駄目です ちょうどバランスが取れる領域です。
←図A-α クリックで拡大
これは ヘッドパーツのベアリングとリテーナーです
←図B-β クリックで拡大
でも 結局 構造的には前出の
二個のドンブリとパチンコ玉と大差はありません。
ベアリングは程よい圧縮の力
を求めているのです。
←ボルトA を締めればドンブリは強く圧縮され
ドンブリがゴリゴリ‥ハンドルはゴリゴリ
ボルトAを締める力が弱ければドンブリはガタガタです。
ハンドルはガタガタ。
ボルトAの締め付けが ちょうど良ければ
ハンドルはスムーズで 前後のもガタガタしないです♪
上記のような 形状のベアリングを カップ&コーンと言います。
シマノのホイールのハブや カンパのミドルグレード以上のホイールはこのタイプです。
古いタイプのBBもこのタイプでした。
対して マビックのホイールや 最近のホローテック や ウルトラトルクのBBは
シールドベアリングです。
というより‥‥深溝玉軸受ベアリングのシールドタイプです。【説明サイト】
← これ です。
カップ&コーンの玉当たり調整ほどシビアではありませんが
深溝シールドも やはり適正圧縮領域があるのです。
さあ みなさまも 玉当たりに挑戦しましょうね!
中級者様向け付録 ↓
←シールドは メンテナンス不要の使い捨てと言われてますが
実はシールをペロッと剥がして
中のグリスを高性能な物に変更したり
ベアリングごと接触型【耐久性重視】から非接触型【回転重視】に変更できますので←メーカ保障対象外の自己責任ですが。
チューニングの余地はあると考えておりまして 実際 良好な結果を得ています。
↑ 上の画像の 黒いドーナツ状のがシールです。 シールの内円が内輪に触れているのが接触型
そこが ギリギリ隙間が【ラビリンス隙間といいます】あるのが非接触。
当然、 非接触は とても良い回転性能を発揮します。 けど雨に弱いです。
『マビックは耐久性を重んじていますので...接触タイプ。 EASTONは 一歩進んで一個のベアリングの雨の侵入しない内側は非接触で外側は接触のハイブリット形状なんですよね。‥グットアイデアですね。。。そして そのベアリングがマビックの前輪に一致するサイズなんで 在庫しちゃってる志木店はベリーグットアイデアでんねん♪』
by 野澤
ハンドルの高さを変えてみたい!【アヘッドタイプ】
初めてスポーツバイクを御購入された方で
『なにかハンドルの高さがしっくりとこない』 と
感じるお方も少なくはないと思います。
重要な保安安全部品ですので自転車店に御依頼されるべき部位ではありますが‥
危険な状態にしてしまい 当店に御持ち込みになる場合も時々見かけますのでアップします。
←【画像クリックで拡大します】
この形状のタイプがアへッドタイプです。
【以前主流だったのはスレッドタイプと言いまして、現在はクロモリロードなどに少数ありますが、今はコチラが主流です】
アヘッドタイプはステムの下側のスペーサを上側に移動することでハンドル高さが変わります。
注 : 上記画像は 私のバイクでして スペーサーは一枚しかありません。これは特異なケースで通常は何枚か入っておりますので、 そのスペーサーを入れ替えます。
まずBのボルトを緩めます。 その後にAのボルトを緩めて ドンドン緩めトップキャップごと外します
【Bのボルトは緩めるだけ】
←そうすると ステムがコラムから抜けますので
ステム下のスペーサーを上に移動すれば
ハンドルが下がり
ステム上のスペーサーを下に移動すれば
ハンドルは上がります
あくまでスペーサーは移動するだけで
外したスペーサを廃棄してはいけません。
最初に付いていたスペーサーの総数は変えません
位置を変えるだけです。
←ステムを戻した時は その上端はこんな風になっています
【カーボンコラムの場合はこの突き出しが最低2mmないとコラムが割れる可能性がありますのでご注意下さい】
このままで トップキャップを取り付けても
ヘッドパーツをまったく圧縮できませんので
←先ほど外したスペーサーを上側に嵌めます
そうすると
スペーサー上端と コラム上端には段差が生じ
引きしろ が確保されます。
最低3mmはあるはずです。
← この状態はダメです。
もし こうなったら スペーサーを新たに御購入され
引きしろを確保しないといけません。
←この状態は アルミコラムの場合
ギリギリ使える範囲ですが
カーボンコラムでは破損につながる可能性があります
←さあ 今度は取付締め付けです。
【参考の画像は自己責任で上部スペーサー無しです】
必ず先に Aのボルトを締めます。
Aのボルトを締めると ヘッドパーツのベアリングが圧縮され
その圧縮が適正ならば 滑らかなハンドリングであり
過大なら ハンドリングはゴリゴリ。 過小なら ガタガタします。
【トップチューブに跨り両手でハンドルを持ち、前ブレーキを握りバイクを前後に揺すった時にガタを感じた場合は締め付け不足です】
レンチを手のひらで持ち、 手首の捻りでグググッと回す感触です。
Aのボルトを締めたあと ハンドルとタイヤを直角に合わせます。
最後にBのボルトを締めて 完了です。
2本あるBのボルトは 交互に3回位に分けて締めます。
片側だけ先に本締めしてはいけません。 均等に締めます。
このボルト あまり強く締める必要はありません
ハンドルがズレなきゃいい くらいの気持ち。
特にカーボンコラムの場合は キュッと手首を回す感触で締めるだけ。
最後に 前輪を地面から10cmほど浮かして 落下させ 異音がないか確認しましょう。
by野澤
シフトの 調子がイマイチな アナタ様へ
シフトの不調の大半は ワイヤーテンションであります。
御来店のお客様で
『チェーンがガチャガチャする』
『勝手に変速する!』
『チェーンが歯飛びしてんじゃないか?』
の 御要望の大半はワイヤーテンションが原因です。
←この ビスや
←この ビスを
触る前に まず テンションを疑いましょう。
走りながらでも できます!
その調子悪い状態で
走行中に【つまりは クランクを回しながら】
←前方の安全を確保しつつ
そろそろ~っと 右手を右側シフトワイヤーに
近づけて
←ポヨッと
ワイヤーを押してみます
【クランク回しながら】
その 時に!!!!!
変化があった場合は【良くも悪くも】 テンションが犯人と確定。
←良くなるなら ダウンチューブのテンションアジャスターを
時計回りに【赤文字】回し。‥つまりテンション強くなる
悪くなるなら 反時計周りに【黄文字】回します。
ダウンチューブに調整アジャスターのない車種や
停車できる余裕があるなら
←RDのテンションアジャスターを
同じようにまわします。
FD【前のギヤの変速機】の場合はインナー→アウターが悪い時はテンション弱く
アウター → インナーが悪い場合は テンションが強過ぎです。
この 方法で サイクリング途中の 変速不良の大半は解消できるハズです。
自転車店に整備に持ち込んだときは通常、 変速機のワイヤー取付ボルトを緩め
アジャスターはねじ込んで 調整代を確保して ワイヤー自体を引きます。
サムシフター【親指】 のレバーが硬くて お困りの方に!
↓ この 親指で押して ワイヤーを巻き上げるタイプのシフターを御使用のお客様で‥
レバーが硬くて
しばらく走ると
親指が痛くなって
しまう方、いらっしゃいませんか?
工具を使わず 簡単にメンテナンスできますので
アップ いたします。
←クリックで拡大
用意するのは ケミカルと ウエス。 画像は野澤オススメの
レスポ チタンスプレイと シマノSP41グリス。
← まず 最初にシフトワイヤーの露出している部分を拭き掃除します
【アウターが無い、金属が見えている部分】
これをしないと次の工程で汚れをアウターに引き込んでしまいます。
← この段階で シフトワイヤーは
ピ~ン と 張っていますね。
さて 次は クランクを回しながら【走行しながらでもOK】
左右のシフターを親指で押して最大限変速します!
そうすると
←左手のインジケーターは 3 を表示し
フロント チェンリングの大きいギヤに
チェーンは掛かります。
右手のインジケータは 1 に なります→
この 時点で チェーンは 後ろのギヤ の一番 大きいところに掛かります。
上の画像の様に【一部の車種では小さい方になります‥これをローノーマルと言います】
さあ ここからが 大事な コツ であります。
クランクを回さないで 【あるいは走らないで】
最大限 カチカチ します。
インジケータの数字はこうなります【8速の場合は8】→
はい みなさま 下記画像のように
さっきまで ピンと張っていた ワイヤーは ダラダ~ラとなります
こうなると
← アウタを フレームの留め具
から ズラし
留め具にある 隙間から
外す事ができます。
すべての 部分のアウターを
留め具から外し
いつもの位置からズラすと
普段はアウターの中に隠れていて
直接グリスアップできない
ワイヤーが露出します。
ワイヤーの ヨリ線の隙間に 刷り込む 感じです。
この 作業 かなりしつこく やります。
←クリックで拡大
ウエスで 軽くふき取ります
←次に レスポのチタンスプレーを
指先に 溜めつつ
すす~すっ と塗ります。
最後に最初の手順とは 逆に アウターを フレーム留め金に嵌めれば作業完了です。
クランクを数回転すれば 通常の形にもどります。
必ず 親指が 楽になりますよ♪
チェーンについて
イレギュラーなアップでありますが...
あまりにも チェーン洗浄に関するご質問が
多いので 過去の記事を表示 ↓ します。
まあその 自論でありますゆえ 異論反論ありますでしょうが
この方法で ギヤの異常摩擦や異音や変速不良など皆無ですので
ぜひ ご参考に... 肝は 悪循環からの脱却であります。
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皆様、チェーンは綺麗ですかぁ?
自転車の駆動系統は非常にシンプルであります。
クランクに組み付いたチェンリングがチェーンを駆動し
そのチェーンはリヤスプロケットを回し 自転車は前に進みます。
チェーンの駒の一つ一つがスムーズに曲がり そして 真っ直ぐになる動作 ... この時に抵抗があれば快適な走行は望めません。
...まあ 当然の話であります。
そもそも なんでチェーンは汚れるのでしょうか?
答えは簡単です。表面にオイルがあるからです
『何言ってんの?』と思われるでしょうが 本当ですよ。
アナタ様は
【チェーンがギヤの上を動くのだからオイルを付けなくっちゃギヤが削れる】と考えて
オイルを塗ります。
が チェーンに塗られた直後のオイルはその時はオイルなんですが
5分 外部を走った オイルは 空気中のホコリや砂を吸い寄せ それらをチェーンの表面に付着させます。
まるで【ハエ取り紙】の様に。
あっていう間に さっきまでオイルだった オイル君は ホコリと砂を含んだ研磨剤君になるのです。
さらに その上にオイルを吹いたら ドンドンと邪魔物は重なり合い やがて 真っ黒な粘土のような汚れが チェーン や スプロケやプーリーに積層します。
この汚れは外部のみならず 内部にも侵入し スムーズな動きを阻害します。
チェーンをつまんで捻ると『ジャリジャリ』とした感触が指に伝わります。
つまり
1. 汚れる
↓
2. 音がでる
↓
3. オイルを噴く
↓
4. そのオイル にホコリや砂が吸着する
↓
5. → 1 に戻る【汚れは内部に侵攻】
の悪循環であります。
どこかで この悪循環を断ち切らねばなりません。
パーツクリーナー? チェーン洗浄機?
それも 確かに正解ですが
クリーナーかけて綺麗になっても 溶剤でオイル気が無くなったチェーンに
オイルを吹きかけたら
また同じようになりますね。
しばらくして 汚れて 再度クリーナー? これも悪循環です。
そこでっ!
オイルを塗ったら 数回転カラ回しさせて
【即、タオルでカラ拭き!表面のオイルを取り払う】 これです!
チェーンの表面にはオイルは要らないのです。
チェーンの内部にオイルが必要なのです。
【内部】とは↓
私は 毎回 毎回 走った後はタオルでチェーン表面をカラ拭きします。
オイルを塗るのは月に一回だけ【あるいは雨の後】
走った後にたったの 2~3分 カラ拭き。
いつも チェーンはピカピカです。
内部にオイルが滞在していれば音も出ません。
変速レスポンスも快調です。
毎日、走った後に タオルで カラ拭き。
【オイル給油後は一週間ほど内部から滲みます】
むやみにオイルは塗らない。
こうすれば クリーナーを使う事も有りません
←チェーンがキレイなら
チェンリングも汚れませんね。
こうすれば クリーナーを使う事も有りません。
このチェーン内部に長期間 保持されやすい特性に優れているのはレスポのチタンスプレーですね。【黄色いチェーン用ではなく 赤い汎用のほう】
粘度 定着性能 ともにバッチリです。
なお 上記は舗装路を走る場合でして マッドな泥道のオフロード走行には当てはまりません。