コルナゴ本社&ジロ・デ・イタリア観戦ツアー報告DAY3
by: 田中 伸也

コルナゴ本社&ジロ・デ・イタリア観戦ツアー報告DAY3

今回のツアー最も大事なイベントです。

高級住宅街の中にあるコルナゴ本社見学です。

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中へ案内されると箱詰めなどを行うらしい広大な作業空間、コルナゴで得た様々なチャンピオンジャージや選手達の写真が広い壁に飾ってあります。

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2Fのコルナゴ博物館に案内され、まず目に入ったのが、

ローマ法王に献上されたGケース入りのゴールドプレート。クロモリ全盛期はバイクショーのコンセプトモデルとしてしばし「ORO」として出店されていたモデル。実車を見てまず興奮。

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存知の記念モデルをはじめ,数々のチャンピオン達の実車が並んでいます。

市販されなかったマスターエクストリーム。ラグ部分までスターパイプ加工が施され、さらにデュアルダウンチューブが搭載されています。デュアルダウンチューブは後のBI-チタンやCARBI-TUBOに採用されるコルナゴがパイオニアたる象徴的デザインです。BBシェル幅いっぱいまでダウンチューブを広げる発想は現在のカーボンフレームと同じです。また前三角に潰しを入れて捻れ剛性を上げる発想は現在のハイドロフォーミングを行う理由と共通項があります。エルネスト氏はこの頃から既にフレームのあるべき姿を具体的にイメージしていたことになります。

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フェラーリに依頼して制作したコンセプトバイク、油圧ブレーキ、インテグラルヘッドセット、内装フロント変速システム、可変長ステム、そして後の製品に多大な影響を及ぼすカーボンフレーム、ストレートフォークなど、、でもコストと車重が見合わず市販されず。

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故バレニー二選手のパリ・ルーベ優勝の実車とポーズを取るエルネスト氏

他にも名選手達の実車が並んでいました。

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コルナゴの博物館を拝見し、数々の名車やチャンピオン達はコルナゴと共に記憶に刻まれていたことを改めて感じました。

これはエルネスト氏のレースやバイクに注ぎ続ける情熱が私を含めた多くのサイクリスト達に影響を与え続けてきたことに他ならないでしょう。

私がサイクリングを始めた時、既に憧れのブランドの一つであったコルナゴ。コルナゴ本社へ行き、創始者のエルネスト氏に会うことなど当時は考えもしなかったことを思えばとても幸せな時間を過ごすことができました。

昼食を挟んで午後はエルネスト氏宅地下の工房を見学します。

 

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カーボンフレームの素材を接着してフレームに完成させていきます。サイズ毎に専用治具で作業していきます。

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接着工程終了後はケーブル関係を内装するための穴開けとその受けの取り付け、

フレームのセンターチェックとRDハンガーのアライメントチェックなどを終えPAMAPAINTへ送るそうです。

スタッフは皆さん年季入ってました。中には勤続27年の方も、唯一梱包スタッフが若い方でした。

 

皆さん実に簡単そうに作業しています。

作業に無駄が無いからそう見えるだけでしょう。

改めて、イタリア生産が意味するものとは?何でしょう?

他社の様にコストと競争のバランスを見て生産拠点を移すことも可能な筈です。

でも敢えてここで作る。

コルナゴがイタリアブランドである証として、熟練者達がプライドを持って製作することに意味があると感じる工房です。

 

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最後にエルネスト氏より参加者全員にサイン入りのプレゼントを頂きました。ありがとうございます。

50年以上も常にレースシーンを見つめ、レースとバイクに情熱を注ぎ続けるエルネスト氏。

自分が中学2年生でサイクリングを始めて、サイクルショップに通うようになった時からコルナゴは憧れの高級車でした。

現在でも多くのサイクルスポーツ愛好家が憧れるブランドとして大きな存在である理由を改めて学びました。

コルナゴ社のさらなる発展を願います。他の強豪ブランドと競争して、より良いバイクの製作を期待します。

 

コルナゴ本社を後にしてコモ湖近くのコモホテルへ移動します。

 

DAY3おわり

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